2023年9月12日 更新

LLM Mavericks ~始動編~

こんにちは!
LLM Mavericksの阪上です。

5月末にLLM Mavericksというバーチャル組織を立ち上げ、早いもので2ヶ月以上が経過しました。今回は、キックオフから6月までの活動と各チームを紹介します。
「LLM Mavericksって何?」という方は、プレスリリースもぜひご覧ください。

キックオフとチーム決め

5月末日、LLM Mavericksの活動に賛同したメンバーが一堂に会し、キックオフを行いました。まず、私からミッションや方針などを共有しました。

チーム決め

実は、メンバー各自のやりたいことを事前にヒアリングした上でグルーピングし、テーマごとにチームを仮決めしておきました。そのおかげか、当日はとてもスムーズにチームが確定。すぐに、各テーマの深堀りとアウトプットのイメージを固めることができました。各チームの目標や特筆すべき点は記事後半で紹介します。



チームを決めたら、その後に待っているものは何でしょう?
そう、チームリーダー決めです。このプロセスがバーチャル組織や複数部署の集まりにおいて一番苦労するところかと思います。最終的にくじ引きにしたり、誰かが指名したり、、皆さん経験ありますよね?

しかし!

LLM Mavericksは、ただでさえ忙しい中、さらに自薦で「やりたい!」と手を挙げるようなモチベーションの高いメンバー揃いです。あっという間にチームリーダーが決まり、事務局の不安は吹き飛ばされました。
当初の想定以上にメンバーが集まった状況で、事務局がすべてをリードしていくのは不可能です。各チームを主体的に引っ張ってくれるチームリーダーたちには感謝しかありません。

活動方針

何よりもまず楽しく!

これは個人的にいちばん大切なマインドだと思っています。
せっかくの全社挙げてのR&D(研究開発)プロジェクトなのでワクワクしたい、テクノロジーの進化を皆で楽しみながら成果を出したい。

でも、参加者は私も含めて皆が兼任で、LLM Mavericksだけに打ち込むわけにはいきません。通常業務をおろそかにせずに、心身の健康とモチベーションを保ち、成果も出す。こんな組織であり続けるために何が必要か――?

リードする立場として、まだ答えは出ていませんが、楽しみながら少しずつ前に進んでいけたらと考えています。

普段の業務とは切り離して考える

「自分は○○しかできない」「やったことないから」はバツ、というメッセージを伝えています。専任ではなく兼任であることをポジティブに活かしていこうとの思いです。

LLMの知見はもちろん、MVP(Minimum Viable Product:必要最小限の機能を満たすプロダクト。新規ビジネスや新しいプロダクトの開発に使われる)を作ろうとすると、関連する技術要素にも必然的に触れることになります。
普段の業務では触れないような技術や、採用したいと思っていてもなかなか手を出せないフレームワークやアーキテクチャもゼロから作るなら選び放題です。

こうした経験や知見をぜひ通常業務にも持って帰り、活かしてほしいと思っています。

余談ですが、弊社では今回のLLM MavericksやCCoEなどの全社的な活動を、通常業務と兼務することが多いです。以前は部門からの推薦なども目立ちましたが、近年は自薦の割合が増えつつあります。弊社が重要視する価値観のひとつである「Proactive」に近づいているようで非常に嬉しいです。

まずは手を動かす

これは言わずもがなですね。私たちは、得てして意味や効果ありきで考えがちです。もちろん事業や製品企画では重要なプロセスではあるのですが、R&D、特に変化の速いLLMという領域においては、まずは手を動かして活用イメージを掴むことが、超重要だと考えています。

いろいろな言い訳をして後回しにしたり、ブログや他社事例を読んだだけで理解した気になったりすることなく、まず手を動かす。自戒の念も込めてメンバーには引き続き伝えていきます。

「まずはやってみよう!」

各チームの活動内容

それでは各チームのテーマ、ゴールを簡単に紹介します!

社内業務改善チーム

テーマ:「社内の困りごとをChatGPTで解決したい」
社内手続きや申請の情報提供や問い合わせ窓口となるようなチャットボットの構築を目指しています。

例えば、「会社PCがインターネットに繋がらなくなってしまった」といった問い合わせに、テクニカルサポートの代わりにLLMが回答するイメージです。簡単な手続きや申請であれば、社内システムと連携させた自動処理もできないかと模索しています。メンバーの「できたらいいな」が詰まった、ニーズの多いテーマです。

これらを実現するには、RAG(Retrieval Augmented Generation)と呼ばれるアーキテクチャやEmbeddingといった技術要素がカギになってくるのですが、それはまたの機会に。

現在は各要素の検証や、インターフェースとして検討しているSlackアプリを調査している段階です。

顧客接点チーム

テーマ:「HULFT Squareにおけるカスタマーサクセス活動に対し、現行の課題や新たな施策にLLMを活用し、お客様に価値・サクセスを届ける」
現在立ち上げ中のHULFT SquareのカスタマーサクセスでのLLM活用をテーマとしています。

お客様との重要な接点に直結したテーマならではの活動として、カスタマーサクセス全体の顧客体験の設計という、かなり上流の部分からLLM活用検討を進めています。具体的には感情分析、お客様情報のサマリ抽出、プレイブックのサジェストなどです。

上記方針の認識合わせ、前提知識の共有は無事に終わったところで、これから検証、開発に取り組んでいくところです。

API/ライブラリ研究チーム

テーマ:「世に出ている様々なLLMに関するライブラリ/サービスを実際に使用することで知見を社内外に共有する」
特定のユースケースではなく、個々の技術要素を深堀りしていくチームです。

LLMをプログラムから扱うためのLangchainのようなライブラリが複数登場していますが、これらをうまく活用するにはどうすれば良いのか、ユースケースごとに最適なライブラリとは何か、といったナレッジを成果物としてイメージしています。

他にも、R&D用に購入した高性能GPU搭載のマシンを使ってローカルでLLMを動かすなど、よりテックに振った取り組みも予定しています。

すでにサンプルで動かすデータの取得、整形といった作業を終えており、今後の活動が楽しみなチームです。

その他個人活動

上記チームには所属せず、個別のテーマで活動しているメンバーもいます。例えば、

・製品ドキュメント生成の研究
・プロンプトエンジニアリングを駆使したUI/UXフレームワーク効率化検討
・社内のデータウェアハウス(DWH)との連携

特にDWHとの連携では、先ほど少し触れたRAGやEmbeddingを活用して自然言語からSQLを生成しDBにクエリを投げる+αのMVP作成まで完了しています。
まさに「まずは手を動かす」を実践している素晴らしい内容で、他のチームにも大いに刺激になっています。

おわりに

いかがだったでしょうか? ワクワクしてきましたか?
各チームの活動は今後ますます本格化していきます。
今後は私だけでなく、メンバーからもアウトプットしていく予定ですのでお楽しみに!
引き続きLLM Mavericksの活動にご注目ください!!

関連記事