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IT業界のトレンド【ジェネレーティブAI】とは?メリットや活用事例を解説
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メリット
注意点
2022年11月18日 更新
IT業界のトレンド【ジェネレーティブAI】とは?メリットや活用事例を解説
ジェネレーティブAIとは、革新的なアウトプットを生み出す機械学習の手法のこと。AIにより時間短縮やコストの削減、創造的な製品開発が可能になるため、幅広い分野での活用が期待されています。今回は、ジェネレーティブAIの概要やメリット、活用事例を解説。また、ジェネレーティブAIの注意点や使用できるソフトについても紹介します。
ジェネレーティブAIとは?
ジェネレーティブAIは、IT関連の調査会社Gartner社が発表した2022年の「戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」に挙げられ、注目を集めています。まずは、ジェネレーティブAIの概要を解説します。
AI(人工知能)について
ジェネレーティブAIについて見ていく前に、まずはAI(人工知能)についておさらいしておきましょう。AIとは、コンピュータ上に人間の知能(知覚や思考)を再現する技術のこと。機能の観点から見た場合、限定的な範囲で分析や予測などの処理をする「特化型」と、意識や感情を持ったより人間に近い「汎用型」の2種類に分けられます。
ビジネスシーンで活用が進んでいるのは「特化型」で、この特化型の新たな可能性を開くと言われているのがジェネレーティブAIです。
ジェネレーティブAIとは新しい機械学習の手法
Gartner社は、ジェネレーティブAIについて以下のように説明しています。
コンテンツやモノについてデータから学習し、それを使用して創造的かつ現実的な、全く新しいアウトプットを生み出す機械学習手法。
――Gartner、2022年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドを発表
設計や医療品、製品開発などさまざまな分野で、人間が思いつかないような斬新なアイディアの製品開発が可能になると期待されています。
なお、ジェネレーティブAIの中でも、製品設計に特化したものは「ジェネレーティブデザイン」と呼ばれます。
ジェネレーティブAIの3つのメリット
ジェネレーティブAIは時間やコスト、新しい製品開発においてメリットがあります。続いて、ジェネレーティブAIの主なメリットを3つ紹介します。
大量の設計案が自動的に短時間でできる
ジェネレーティブAIを活用すれば、条件に応じた大量の設計案を自動的かつ短時間で導き出せます。
従来の人間が行う手法では、あらゆる条件下で設計案を模索する必要があり、すべての条件を満たす案を複数検討するには時間がかかりました。しかし、その点をクリアできるジェネレーションAIでは、設計案を検討する時間の大幅な短縮が可能です。
革新的な製品開発ができる
ジェネレーティブAIによって、革新的な製品開発の可能性が広がっています。
人による設計案は、その人の知識やこれまでに蓄積されてきた経験による先入観が影響するケースも少なくありません。過去の経験を参考にすればミスの少ない良質な設計を実現しやすいですが、革新的なアイディアは生まれにくいという側面もあります。
ジェネレーティブAIは、制作する人の先入観にとらわれない、全く新しい革新的な案を導き出してくれます。
コストを削減できる
ジェネレーティブAIでは設計案が自動的にできるため、工数が減りコスト削減につながることもメリットです。
従来の方法では、時間や工数がかかってしまうとコストに影響します。ジェネレーティブAIを採用すれば、パラメータを変更するだけで自動生成でき、人間は少し手を加えるだけなのでコスト削減が可能です。
ジェネレーティブAIの活用事例
ITや建築、製造業界においてジェネレーティブAIの活用が既に始まっています。ジェネレーティブAIの活用事例を見ていきましょう。
活用事例①WebサイトのUIデザイン
WebサイトのUIデザインに応用されている、ジェネレーティブAI。スクリーンサイズ・フォント・色・文字数・画像のサイズなどの条件を指定すると、ジェネレーティブAIがレイアウトパターンを提示します。他にもIT分野では、ソースコードの作成やアプリケーション操作画面の設計などへの応用が期待されています。
活用事例②集合住宅のレイアウト
住宅のレイアウトにおいてもジェネレーティブAIが活用され始めました。従来は営業担当や設計士のスキルに依存していましたが、ジェネレーティブAIにより多くのパターンが自動的に作成でき、その中から空間を有効に活用した良質なものを選べるようになりました。
活用事例③自動車部品の軽量化
ある自動車部品メーカーでは、エンジンに搭載するECU (Engine Control Unit) の開発にジェネレーティブAIを活用しています。ECUとは、エンジンに燃料を供給している電子制御装置をコントロールする部品のことです。
自動車の燃費を向上させるには、エンジン性能の向上と個々の部品の軽量化が欠かせません。そこで、ジェネレーティブAIによってコンパクトなECUを作り、自動車全体で約12%の軽量化に成功。製造コストを抑えつつ、軽量化、従来と同等の放熱性能の維持を実現しました。
ジェネレーティブAI活用の注意点
ジェネレーティブAIの活用はメリットがある一方で、リスクも指摘されています。ジェネレーティブAIを活用する際の注意点も押さえておきましょう。
不正に利用されるリスクがある
Gartner社は、詐欺やなりすまし、政治的な偽情報の発信など、ジェネレーティブAIが不正に利用される危険性を指摘しています。その一例が、一見本物と見分けがつかない「ディープフェイク」です。
影響力の高い著名人や政治家本人が話しているかのようなフェイク動画などが作られると、大きな混乱を招きかねません。デジタルアートの贋作にも利用される可能性があります。
利用者の倫理観の向上が求められる
ジェネレーティブAIを含め、AIが持つリスクを減らすには利用者の倫理観の向上も重要です。AI倫理を巡っては、ユネスコ(国連教育科学文化機関)で規範を策定し加盟国へ勧告されています。法整備とともに一人ひとりの倫理観の向上が進めば、ジェネレーティブAI技術の発展につながるでしょう。
ジェネレーティブAI機能を提供しているソフト
製品設計や言語処理において、ジェネレーティブAI機能があるソフトの活用が始まっています。最後に、ジェネレーティブAIの機能を提供している代表的なソフトを紹介します。
Autodesk「Fusion 360」
「Fusion 360」は、3Dモデリング・CAD・CAM・CAE・PCBを統合した、製品設計・製造向けのソフトウェアです。ジェネレーティブデザインという言葉を広めるきっかけになったソフトと言われています。
ジェネレーティブデザインの自動化ツールを使用し、検討や設計、見積もり、製造を迅速に行えるため、重量や材料コストを抑えたり、性能指標を高めたりすることが可能です。
OpenAI「GPT-3」
「GPT-3」は、イーロン・マスク氏などが立ち上げたことで注目を浴びた「OpenAI」開発の文章生成AI。約1,750億個のパラメータを使用し、高い精度で人間が書いたような文章を自動生成します。そのため、提案書やマニュアルなどの作成、オペレータ業務のメール自動返信といった活用方法も考えられます。
ジェネレーティブAIでビジネスに革新的な未来を
ジェネレーティブAIは、ITから建築、製造業、創薬に至るまで、幅広い分野への応用が期待されている技術です。革新的な製品開発が可能になるだけではなく、時間やコストの削減といったメリットもあることから、実用化も進んでいます。今後のビジネスにおいて、ジェネレーティブAIがもたらす革新的な未来に期待しましょう。
※記載の情報は、2022年10月時点の内容です。
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