2022年9月5日 更新

【簡単】自己分析のやり方&具体的な手法を解説!目的や注意点も押さえよう

自己分析は就職・転職活動において自分に合った企業を見つけるために有効です。また、自己分析をすると自身の価値観や長所・短所が分かり、自分の強みを伝えやすくなります。本記事では、自己分析の目的やコツ、具体的な手法、自己分析をする際の注意点、長所を上手く見つける方法などを紹介します。

自己分析の目的

就職や転職に向けて自己分析を行う目的として、自分に合う企業を選ぶため、自分の強みを企業にアピールするため、などが挙げられます。まずは、就職や転職における自己分析の目的を明確にしておきましょう。

目的①自分に合った企業を選ぶため

ひとつ目の目的は、自己分析で自身の価値観や考え方を知り、自分に合った企業を選ぶことです。自分の価値観に合う企業や、自分の能力を発揮しやすい仕事を選べば、入社後の後悔が少なくなるでしょう。また、自己分析をすれば、今までに携わったことがない仕事でも、実は向いている可能性があると気づけるかもしれません。

目的②自分の強みを分かりやすく伝えるため

自分の強みを知り、他者に分かりやすく伝えることが、自己分析のもうひとつの目的。自分の人間性や能力、スキルといった強みを知っていれば、他者にもわかりやすくアピールできます。また、エントリーシート(ES)や面接で、自己PRや志望動機を伝えるときにも役立つでしょう。

自己分析のやり方のコツ

次に自己分析のやり方のコツを紹介します。過去から現在に至るまでを振り返り、ツールや他者の力を借りて自分をよく理解しましょう。  

やり方のコツ①過去の経験を振り返る

まずは、自分の過去の経験を振り返りましょう。過去に自分が頑張ったこと、関心を持ったことを振り返るのは、自分の価値観・傾向を理解するのに役立ちます。転職が目的であれば、社会人になってからのキャリアも振り返ってみてください。

やり方のコツ②自己分析ツールを活用する

自分の性格をどのように分析したら良いかわからない場合は、自己分析ツールを活用するのも方法のひとつです。Web上には、質問に答えれば性格や考え方などを診断してくれる便利なツールがあります。短時間で結果がわかる上に、自分では気づきにくい性格を客観視できます。

やり方のコツ③他己分析をする

周囲の人に自分の性格や長所・短所などを聞くと、客観的に自分を分析できます。自分では気づかなかった部分が、他者から見たら長所だったり、短所だったりする場合もあるでしょう。友人や兄弟といった身近な人だけではなく、長く社会人経験を積んだ人からの意見を聞くと、社会人としての自分の強みがより見えてきます。

【簡単】自己分析の具体的な手法

次に具体的な自己分析の手法を紹介します。簡単にできる手法なので、自分自身を深く知るために活用してみてください。

「自分史」を作り過去を振り返る

過去の自分を振り返る方法のひとつが「自分史」を作ることです。例えば、以下のような手順で「過去に頑張った出来事」を自分史にして掘り下げてみましょう。

<手順>

  1. 小学校・中学校・高校・大学・現在と時系列に項目を作る。

  2. 各時代で「頑張った出来事」についてのエピソードを書き出す。

<ポイント>
エピソードごとに「頑張れた理由」「取った行動」「その行動を取った理由」「得られた結果」「学んだ(身についた)こと」を掘り下げていくのがポイント。「なぜ」「何が得られたか」を意識すると、自分の長所ややりたいこと(志望動機)などのヒントが得られるはずです。

転職目的で自己分析をする場合は、時系列を3年前・2年前・1年前・半年前とし、具体的に携わった業務をエピソードとして書き出すと良いでしょう。

「モチベーショングラフ」で満足度を可視化する

モチベーショングラフ(ライフラインチャート)は、過去から現在までの出来事を書き出し、モチベーションの高さをグラフで可視化したものです。

<手順>

  1. 縦軸を気持ちの満足度、横軸を時系列とし、中学生ごろから現在までの項目を書く。

  2. 時系列で起きた出来事を書き出し、自分の満足度に点数を付け、その点をつないで波線グラフを作る。

<ポイント>
「なぜ」「どうやって」といった要素も書き込んでいくと、自分の強みや得意・不得意とするものが見えやすくなります。またグラフの山や谷に着目して分析するのもポイントです。それぞれの共通点を見つければ、自分が「楽しいと感じること」「つらいと感じること」が明確になるでしょう。

「マインドマップ」で思考を具体化・可視化する

マインドマップは、自分の頭の中にある思考を具体化・可視化する手法です。ひとつのキーワードから連想できる言葉を、くもの巣状につなげて地図を作っていきます。自分の考えや行動の傾向、大切にしていることが明確になり、頭の中を整理できます。

<手順>

  1. 「自分」を中心のキーワードとして、「好きなこと」「苦手なこと」「頑張ったこと」などに派生させる。

  2. それぞれに関連するワードを書き出し、さらに派生させていく。

  3. ある程度ワードが派生したら、その中から自分の強みや仕事との関連性などを探す。

「ジョハリの窓」で他者との認識のズレを理解する

「ジョハリの窓」は、自分が認識している「自分」と他者が認識している「自分」のズレが理解できる自己分析方法です。自分と他者の認識の違いが分かり、新たな自分を発見できます。

自分と他者が挙げる自分の性質を、以下の「4つの窓」に分けて分析してみましょう。


  • 開放の窓:自分も他者も知っている自分の性質。

  • 盲点の窓:自分は気づいていないが、他者は知っている自分の性質。

  • 秘密の窓:自分は知っているが、他者は気づいていない自分の性質。

  • 未知の窓:誰もまだ知らない自分の性質。

<手順>

  1. 真面目・強気・頑固・几帳面…といった性格を表す要素を10~20個程度書き出す。

  2. 4人以上の参加者を集める(オンラインでも可)。相手に対象者(自分)の性格だと思うものをすべて選んでもらう。

  3. 自分でも対象者(自分)の性格だと思うものを選ぶ。

  4. 2と3の結果を4つの窓に割り振る。

自己分析をする際の注意点

自己分析は、自身の希望の姿に寄せすぎず、何度も継続的に行うことが大切。 ここでは、自己分析をする際の注意点を解説します。

希望の人物像に寄せすぎない

自己分析をする際は、自分の希望や企業が募集している人物像に寄せすぎないよう注意が必要です。希望する人物像に寄せすぎると、正確な分析結果が出ず、ミスマッチが起きてしまいます。事実と実績をもとに手順を踏んで自己分析を行いましょう。

自己分析を1回で終わらせない

自己分析は1回きりで終わらせるのではなく、繰り返し行うことが大切。人は日々成長や失敗を経験したり、新しい発見をしたりするものです。自己分析を定期的に行うことで、自分の考え方や希望の変化に気がつけるでしょう。

自己分析で長所を上手く見つける方法

自分の長所がよくわからない場合は、短所をポジティブに言い換えたり、失敗体験を含めて過去を振り返ったりしてみましょう。最後に、自己分析で長所を上手く見つける方法を紹介します。

短所を長所に言い変える

自己分析で見えてきた短所は、マイナスに捉えず長所に言い換えてみてください。自分は短所だと思っていても、他者からは長所として見られていることも。

例えば、「負けず嫌い」なら「向上心が高い」といったように、ポジティブな表現にすれば、自分の可能性を広げることにつながります。

失敗した体験を振り返る

成功体験だけでなく、失敗したときの行動、失敗を乗り越えた経験も含めて振り返ると、そこから自分の粘り強さなど、長所になりそうな部分に気がつけることもあります。経験が少なく情報が足りない場合は、幼少期からの経験を含めると良いでしょう。  

自己分析のやり方を知り就職や転職に役立てよう

自己分析は、明確な目的を持って行うことが大切です。自分に合った企業を選ぶ・自分の強みをアピールするといった目的を持って自己分析を行えば、有益な結果を得やすくなるでしょう。自己分析のやり方のコツや手法を押さえ、就職・転職活動に役立ててください。

※記載の情報は、2022年8月時点の内容です。

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